先日、友人からドジャース対カブスの開幕戦チケットそれもバックネット裏が抽選で当たったと喜びで文字が飛び跳ねている連絡が来ました。
たぶん当選確率は何百倍の倍率だったと思われるので吹聴したくなる気持ちはよく分かります。大谷選手のホームランも観られるといいですね。
ホームランは野球の最重要要素の一つだし、醍醐味の中の醍醐味。
球場に行くと、綺麗な放物線を描いてスタンドに飛び込む白球を目で追うだけでも興奮します。打った本人がスタンドインするであろう打球を余裕で堪能している映像もTVでよく観ます。
そんな魅力的なホームランを誰もが打てるわけではないのはどうしてでしょうか?
ちょっと考えてみました。
ボールが遠くに飛ぶとはボールが大きな運動量を持つことで、そのためには大きな運動量でボールを打てばいいわけで、運動量は質量と速さの積だから、バットは重い方がいい。
軸の回転運動では先端の方が速度が速いのでバットは長い方がいい。
(もちろん真芯であるスイートスポットで打つことが条件です)
そんなバットをビュイっと速く振り抜く。
重いバットでは速く振れない、速く振るには軽いバットがいい、どちらを選択するか?
そんな悠長な二者択一ではなくホームランバッターはまず筋トレが必要です。
勢いよくスタンドに飛び込むボールの運動の勢いは、ボールに加わる力とバットとボールの衝突時間の積で表すことができます。
力を加えている時間が長ければ長いほど運動量は大きくなります。
よくバッターへの指導で言われる「スイングはフォロースルーが大切」というのは理にかなっています。
つまり、右バッターだったらスイング始動は右足に重心を置いて、打ったら左足に重心を移動させる。ボールを捕らえたら水平にバットを振るよりアッパースイングの方がボールとの接触時間が長くなる、ということになります。
さらに、壁にボールを投げたとき、遅いボールより速いボールを投げたときの方が強いボールが返ってくると同じ理屈で、ピッチャーが速いボールを投げた方がバッターは強く打ち返せるし、飛距離も増します。
ホームランはボールの下を叩きバックスピンをかけるんだと言われることもありますが、ボールは回転数の増加による揚力上昇と同時に前方向への運動を妨げる力が働くので、水平方向への飛距離を伸ばすために無理にバックスピンをかけることはあまり意味がないと思いますね。