今、W杯で盛り上がっていますが、
11月にクリケットのW杯もありました。
日本では全然盛り上がっていないどころか全く話題にも上がっていませんでした。
インド・パキスタンなど人口の多い国で盛んなので、
競技人口で言うとクリケットはサッカーを上回っています。
そんなクリケットですが、正式な試合は5日かけて行う、
しかもランチタイムにティータイムつきで、
非常に悠長でTVで見る方も飽きるということで、
今回のW杯は野球の試合時間くらいにコンパクトに変更した試合形式でした。
クリケットは野球の原型と言われているので、原型なら単純かと思いきや、
イギリス人が言うには完全なルールを教えるのに4日はかかるそうです。
クリケットを面白く話すのはかなり高度な技術を要しそうなので、
今日はみんなが知っているハットトリックを取り上げてみます。
ハットトリック、この起源がクリケットです。
クリケットではバッター(クリケットではバッツマン)はアウトになるまで打ち続けることができます。
アウトを取るのがとても難しい競技です。
それで、ピッチャー(ボウラー)が3球連続で3人の打者をアウトにすることをハットトリックと言います。
たった3球ですが、たぶん野球で言うと完全試合くらいに難しい。
次に、ハットトリックと言えばのサッカーについて。
サッカーのハットトリックも簡単ではないです。
W杯での達成者は1930年から51回。
近年は1大会に2回くらい出ています。
ついでに、フットボール仲間のハットトリックを取り上げてみると、
ラグビーでは、3回以上のトライかドロップゴールでハットトリック完成です。
W杯では、1987年から57回。
サッカーより頻度が高いですね。
実は日本は6回もされています。
さらに、1試合で3人にハットトリックされたのは日本とナミビアのみ。
おまけに、1995年の南アフリカ大会では、一人に6トライもされるダブルハットトリックの犠牲者。
これ、未だに破られていない記録です。
ニュージーランドに17-145でボコボコにされた試合でした。
でも、日本も松島幸太朗が2019年のロシア戦で達成しています。
最後は最もハットトリックが難しいアメリカンフットボール。
3回タッチダウンしてもハットトリックとして認められません。
タッチダウンパス、タッチダウンラン、タッチダウンレシーブを1試合中に決めた場合のみです。
まだ3人しかいないそうです。
記録と言えば、ゴン中山雅史の4試合連続とハットトリック最短時間完成は
いまだにギネス記録です。