しみず小児歯科のブログ
〜歯科医がお口のことを自由気ままに書いてみた〜
衛生

コロナ事情 〜2021.12冬〜

ブログ「すきっ歯」の枕で登場した英国人Rob、今回2回目の登場です。

 

〜12月6日の彼からのメッセージの一部〜

I  had to cut short my trip to Spain.

Weather was very bad and my inept Government changed the rules on travel while I was away!

 

かなり怒っています。

 

英国政府のコロナに対する12月7日からの方針変更とは、

外国からイギリスに入国する12歳以上の人は全員、出発前の48時間以内に、PCR検査か迅速抗原検査を受ける必要がある(それまでは、ワクチンを2回受けていれば入国前の陰性証明は不要だった)。

入国後2日以内のPCR検査で陰性が確認されるまでは自主隔離は継続する。

このPCR検査は政府承認の民間機関で受ける自費検査で、無料検査は使えない。

 

そんな訳でスペインからの帰国を余儀なくされたRobでした。

 

緊急事態宣言を繰り返していたら経済的負担が大きくなり過ぎて困窮する人がたくさんでます。かと言って、対策が後手になったら更に経済的負担は大きくなり、医療も崩壊します。

なんてったって、一旦発生したら感染者・医療コスト・経済負担は指数関数的に増加しますから。

 

だから、ググッと上昇する前の状態を保っていれば、

すなわち、感染者数の低い水準を保ってみんなが通常生活を送ることができれば経済的負担は少なくなるし、そうしているうちに経済は体力をつけてコロナ前に回復するであろう、ということでウィズコロナってことになったのですが、

この低い感染者数を持続させる方法が、効果抜群でコストも小さい不織布マスクの適切な装着と換気の徹底!だそうです。

(「経済的影響を最小化する感染制御プロセスを理論で解明」(日本物理学会誌:2021年10月18日)より)

 

日本ではデルタ株がすっかり落ち着いたと思ったら、世界はオミクロンです。

更にラムダやミューも出てくる可能性がゼロではありません。

どんな変異株が出てきても不織布マスクと常時換気で感染爆発は起こらないと理論的に解明されたということは優れものの防具を手にしたってことですから、敵の動きを掴んで防御すればいいことになります。

幸いにも、ネットワーク網が発達した社会になってきたので、市民の位置情報や消費情報が瞬時に分かるようになっています。

これらビックデータを、疫学・ウイルス学・理学・経済学が共有して解析し(取り組みは去年から始まったらしい)正確な情報を適切な方法で伝えてほしいですね。

 

これから本格的な冬を迎えますが、当院の待合室の窓は開放を続けます。

診察室の窓も開けっ放し+ロスナイつけっぱなしです。

暖房稼働させますが、風の強い日はそれなりの防寒が必要かと思います。

ご協力よろしくお願いします。

 

2021年もご愛読いただきありがとうございました!