しみず小児歯科のブログ
〜歯科医がお口のことを自由気ままに書いてみた〜
雑談

恐竜の絶滅から考えるこれからの未来

診療していると恐竜がデザインされたシャツや靴下をよく見ます。

子供たちは恐竜が好きですね。

小さなお子さんだけでなく、恐竜の骨発掘ドキュメンタリーや蘇った巨大恐竜の映画なども皆さんに大人気です。

だから、隕石の衝突から起こった寒冷化で恐竜が絶滅したのだろうということも皆さんよくご存知だと思います。

それで、大量絶滅はこれだけと思われているかもしれませんが、

実はその前に。合計も起きています。

その都度、70%〜80%の生物が絶滅したので、

時代未詳の地層の地質時代を決定できる標準化石が存在して大いに役立っています。

 

さて、その5回をザクッと古い順に並べると(想像できないほど遠い昔の話)

1回目 4億5000年前

2回目 3億7000年前

3回目 2億5000年前

4回目 2億年前

5回目 6600年前

5回全てに、たぶんこういう理由で起こったという仮説はありますが、

まだ、確定はしていません。

注目度ナンバーワンは5回目でしょう!

しかし、巨大恐竜出現前の4回目もなかなかのものです。

4回目の有力説は火山活動、あるいは、隕石激突による寒冷化。

ただ、火山活動がどのように気候変動を引き起こしたかは不明でした。

そこを東北大らの研究チームが解明しました。

 

彼らの研究を、かいつまんで説明しますと

火山が活動しマグマが地殻の堆積岩を比較的低温で加熱すると二酸化硫黄が発生する

二酸化硫黄は空高く上ると硫酸エアロゾルになる

硫酸エアロゾルは太陽光を反射する

太陽光が少なくなるので植物の光合成を阻害さらに地球は寒冷化する

食べ物が少なくなって、さらに寒くなって、生物の大量絶滅へ突き進む

 

 

1991年にフィリピンのピナツボ火山の噴火によって大量の二酸化硫黄が発生し、その影響は数年にわたって全球規模で現れました。

日本でも1993年に記録的冷夏となり米が大凶作でした。

一回の火山噴火でも莫大な被害が出ました。

2億年前に大量の二酸化硫黄の発生が100年も続いたら大量絶滅も起きるでしょうね。

その後、火山活動はさらに盛んになり堆積岩は高温に加熱

今度は二酸化炭素が発生します

現在、問題となっている二酸化炭素の増加が地球温暖化を招きます

冷却化によって70%以上の生物が絶滅しましたが、生き残った生物は地球温暖化で発展し、巨大化しました。

大恐竜時代の幕開けです。

ところで、5回目の大量絶滅から6600年経っています。

6回目が来るのか、あるいは、すでに始まっているのか・・。

 

そして、6回目はこれまでのパターンと違うかもしれません。

火山・隕石が原因ではなく、ヒトが原因となるかも。

実際、多くの生物種がヒトにより絶滅させられています。

殺戮だけでなく、人が生産する二酸化炭素、食料問題、核戦争・・・

それだけは断固阻止せねば!