口を大きく開けられない
開けた口を閉じられない
口を開けるとカクカク音がする
顎を動かすと顎の関節周辺が痛い、重い感じがする
など顎関節症の主な症状の中で、子供に圧倒的に多いのは
「口を開けるとカクっと音がする」です。
小学生くらいですと「音がするよ」が
中学生以降になると「顎が痛い」「口が大きく開かない」になることがあります。
側頭骨の窪みに下顎骨の上の部分がはまり込んでいるのが顎関節で、骨同士の間に関節円盤というクッションがあります。
カクッと音がするのは関節円盤が前に行き過ぎる、ということによるのですが、
下顎が後ろ過ぎる、とも言えます。
稀に下顎が横に移動していることもあります。
それで、歯医者は何で下顎が良い位置にいないのかな、とチェックします。
実際のチェックポイントは
Contents
まずは顔の外側から
姿勢は大事です
猫背、左右の傾きなど
口を開け閉めしてもらって顎関節に指を当てて触診
上顎・下顎の左右対称性/傾きはどうか
下顎は開閉時に真っ直ぐ動いているか、左右にブレていないか
下顎の下にある筋肉の緊張の具合
次に口を開けてもらって
歯列に垂直・水平的にガタガタがないか
すり減っている歯があるか
グラグラしている歯があるか
噛んでいる状態で左右に歯軋りしてもらいます
左右に動かしたときにどこの歯がどのようにぶつかっているか診ます
ワックスシートで噛んでいる場所を確認します
5分くらい下顎をリラックス状態に保った後にゆっくり噛んでもらって、本来の噛み合わせを確認します
それから問診になります
部活動は何をやってるのか
頬杖など顎に力が掛かる癖はないか
噛み癖は?
いつも左右どちらかしか使っていないとか
長時間ゲームなどで同じ姿勢でいることは?
以上を基に、
治療に入ります
噛む面に形態修正やスプリントというマウスピースのような装置の装着
左右どちらかに偏った噛み癖の改善
顎関節に関わっている筋肉のストレッチや温めて筋肉の緊張をほぐす
あるいは、数は多くありませんが矯正治療ということもあります。
治療後に
左右均等に歯軋りできる
左右・前方にスムーズに下顎を動かせることができる
顎に余分な負荷を与えるような生活習慣を改める
以上で再発を防ぐことができます。